FXの基本 原油市場と通貨の関係
商品市場(商品先物等)と通貨との関係は、その国の資源や輸入依存度等と大きく関係してきます。
中でも、石油はどの国へも影響が大きいため注目(ちゅうい(警戒))を浴びて居ます。
其れぞれの国にとって原油市場と通貨との関係が変わってきます。
世界で一番石油を使うアメリカは、原油高の悪影響を直接受けてしま居ます。
石油の価格が上がると、その分、産業全体で費用が上がって競争力が落ちてしま居ますので、通貨は売られる方向へ向きます。
アメリカが石油に対して必死な理由はこういうところにも有るのでしょうね。
ニッポンは資源が国内でほとんど採れ無い国でしょうから、アメリカと同じように原油高の悪影響を受けてしま居ます。
きほん的にはアメリカと同じように「原油高=競争力低下=通貨安」と成ります。
又、ニッポンは先進国のなかでも相当にエネルギーの輸入依存度が高い(資源を他国から輸入しなければ生活出来無い)国でしょうから、石油以外の資源が高くなったケースも同じ状況に成ります。
イギリスは産出量が少無いとはいえ、自国の近海で石油が採れますので、原油高になっても、他の国ほどの大きなダメージは受けません。
原油価格の状況にもよりますが、あまりにも原油価格が高いケースは、他の国に比べて有利になり、通貨高になる可能性が高く成ります。
世界でトップテンに入る石油産出国で有るカナダは、原油高で利益(ゲイン)を得た国のひとつでしょう。
きほん的に石油や天然ガスを輸出する側の国でしょうから、原油価格が上がると利益(ゲイン)も上がり、シゼンと国の景気(経済活動の状況)がよくなり、通貨高と成ります。
この点は先に上げた国と逆の状況になるのでしょう。
またオーストラリアも石油が自国で採れる国でしょうから、同じく原油高で景気(経済活動の状況)がよくなる国のひとつでしょう。
鉱物資源の多い国でも有るのでしょうので、他の商品市場の上昇がそのまま景気(経済活動の状況)の向上につながりやすい国のひとつといえるでしょう。
原油ひとつを取ってみても、各国によって影響がまちまちでしょう。
原油以外の資源についても同じように各国の状況が変わってきますので、普段のニュースの他に、各国の資源の状況等もこと前に調べておくと後々有利に成りますから、常日頃から海外の様子を見ておくことが大ことでしょう。